第二回関ジャニ∞自由研究展示会場

#SUPEREIGHT自由研究会

ただいま第2回関ジャニ∞自由研究の展示を行っています

関ジャニ∞歳時記~冬と夏に寄せて~ 【山荷葉】

1.はじめに

ReLIVEが発売されましたね。シングルとは思えない盛り盛りの特典映像にテンションが上がって、友人や家族に宣伝(という名の自慢)をさせて頂きました。

その特典映像のひとつ、UPDATE高知公演の「キミへのキャロル」を見て、私は衝撃を受けました。

赤と黒と金を基調にした衣装のきらびやかさと、クリスマスベルの澄み渡る音色があいまって、舞台の上は雪景色の街に早変わり。なにより、関ジャニ∞の歌声とベルの組み合わせって、とてもグッときます。ギターの似合う元気なお兄さんたちが、雪のようにきよらかなベルの音に合わせて歌うなんて、もうそれだけでギャップです。ラスサビ前の「何も持ってないんだけど だからこそ抱きしめてあげられるぜ」で大倉さんと丸山さんが手を握り合う振り付けもすごく可愛いですよね。末の妹のお遊戯会を見に行った時と同じくらい、ほんわかぽかぽかした気持ちになりました。

「キミへのキャロル」は掛け合いの歌詞の中に大阪弁が入っているのもとても良い。変にカッコつけすぎないで、敢えて隙を残す感じは、王道ラブソングを歌っていても消えることのない「関ジャニ∞らしさ」という感じがして、私はとても好ましいです。

キミキャロのことばかり長々と語ってしまいましたが……ようするに私はこういう感動を覚えたわけです。

関ジャニ∞の冬の曲って、こんなに素敵だったのか!と。

関ジャニ∞のシングルの中では特に「罪と夏」が好きな私は、関ジャニ∞といえば夏でしょ!だってあんなにお祭り騒ぎお兄さんたちなんだし!と思ってきました。

もちろんその側面も否定できません。夏の関ジャニ∞の輝きと切なさはジャニーズタレントの中でも群を抜くに違いないと思っています。今も。

しかしながらそれは、関ジャニ∞と四季折々の趣を吟味した末の結論ではなく、「関ジャニ∞=夏」という方程式を盲目的にまで信じ込んで、他の季節との相性をまったく無視していた結果と言っても良いでしょう。

なんたる怠慢。

関ジャニ∞と春、あるいは秋、冬の組み合わせの妙をしみじみ感じようという風情が欠けておりました。

そこで、今回の自由研究のために温めておいた「丸山隆平さんとサンリオ」という別テーマをとりあえずどこかに置いといて、「関ジャニ∞の楽曲と春夏秋冬」という題材にスイッチすることにしました。

人間、思い切りが大切なので。

キミキャロに感銘を受けたことから、特に冬の歌についてあれこれ考察できると楽しいですね。今は夏だよ!というツッコミは甘んじて受けます。

というわけで、この自由研究は超急ピッチで書き上げたものです。誤字脱字やこじつけがあってもご容赦ください。没案については後日個人的に公開させて頂こうかと思います。

2.関ジャニ∞の楽曲と四季折々

それでは実際に、関ジャニ∞の楽曲の中で四季について扱っているもの=季節ソングをざっくり集計してみましょう。個人的な主観で「これは春っぽい」「これは秋っぽい」と仕分けするのはあまりよろしくないので、題名もしくは歌詞の中に季節の言葉が入っている曲に限定して数えます。あくまで厳正に。

もし漏れがあった時は、「こんな冬の歌もあるよ!」とか「これも夏の歌かも!」と教えてくださると嬉しいです。

関ジャニ∞の楽曲一覧については、Uta-Net(https://sp.uta-net.com/artist/2035/)を参考にさせて頂きました。

※なお、補足とお詫び

・花の名前が題名につく曲は、その花が咲く季節にカウントさせて頂きました。厳正にと言った直後にゆるゆる基準でごめんなさい。

・「花火」は本来初秋の季語ですが、現代人にとって花火=夏のイメージが強いと思われますので、ここでは便宜的に夏の言葉としてカウントします。

【春】

次の春です。

咲く、今。

青春のすべて

CloveR

アネモネ

桜援歌(Oh!ENKA)

【夏】

純情恋花火

罪と夏

Dear Summer様!

夏の恋人

夢列車

蒼写真(1番)

クラゲ

【秋】

イエローパンジーストリート

蒼写真(2番)

【冬】

Winter love song

Winter pop

あなたへ

北風ブルース

君の歌をうたう

キミへのキャロル

Snow White

冬恋

冬のリヴィエラ

雪をください

One day in winter

冬の曲、多い!

春…6曲、夏…7曲、秋…2曲、冬…11曲と、他と比べて頭1つ抜けて多いことが分かりますね。

ファン歴の長い人からすると「そんなの知ってて当然だよ」という感じかもしれませんが、個人的にはかなりのビックリデータです。(ビッグデータと掛けたわけではないです。)

というのも、dヒッツの「季節ソングで一番多いのはどの季節?」(https://selection.music.dmkt-sp.jp/feed/10010291)によると、

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「春」……49%

「夏」……22%

「秋」……14%

「冬」……15%

(dヒッツ調べ)

という結果が出ているからなんですね。

(ここで参考にしているサイトでは調査範囲が明記されていませんが、dヒッツは邦楽を中心としたサブスクであり、邦楽に関するランキング等も多く発表しているため、集計対象は邦楽とみて問題ないだろうと判断しました。間違いがありましたら申し訳ありません。)

春は出会いと別れが織り成す多面的な季節であり、季節の情景と人間を重ね合わせたドラマティックな歌が多いことも頷けます。

それにも関わらず、冬の歌が断然多い関ジャニ∞。これは大変興味深い集計結果と言えるでしょう。

さて、「I wish」や「マイナス100度の恋」、「10年後の今日の日も」辺りも完全にウインターサウンドですが、冬の季語は登場しないので泣く泣くカットしました。とは言え、「赤い服」とか「大切な夜」という言い回しがクリスマスを指していることは明らかですね。それを鑑みると、冬の歌はさらに多いことが予想出来ます。

ちなみに、関ジャニ∞の冬うた個人的BEST3を挙げるなら、

1位 君の歌をうたう

2位 キミへのキャロル

3位 雪をください

です。

しばらくの間、2位が雪をください、3位がSnow Whiteで、正直キミキャロはノーマークだったのですが……高知公演のキミキャロを聞いた途端、冬うた勢力図に革命が起きてしまいましたね。おそろしや。

それでも1位は不動の「君の歌をうたう」です。「クリスマス前に別れて ひとりで過ごすイブに」って……歌い出しからもういきなり別れちゃってんじゃん……という切なさ。関ジャニ∞、失恋しすぎじゃない?同じシングル、「GIFT~白~」に収録されている「冬恋」でも失恋しちゃってるし。だからこそ、「キミへのキャロル」や「Winter love song」などで「成功している」ラブソングを歌っているのがいっそう際立つのかもしれませんが。

「君の歌をうたう」は、失恋しているはずなのに悲壮感を覚えさせないところも良いですね。「WASABI」とか「言ったじゃないか」と同じにおいがします。

一言で言うと「違和感」でしょうか?失恋して悲しいはずなのに、音楽は至って明るい。その「違和感」「変な感じ」が癖になってしまうと言いますか。歌詞だけピックアップすれば、何も愉快な(?)失恋ではなさそうなことは確かです。が、クリスマスサウンドのお陰でやけに陽気な歌に仕上がっていますね。「マイナス100度の恋」みたいな曲調ならまだシリアスになりそうなものですが、ここであえてポップに仕上げたからこそ皆に愛されているのかも。

どこか間抜けで愛おしくなるような問答無用に明るいクリスマスサウンドは、案外、失恋ソングととても相性が良いのかもしれません。

それから、意外にも秋が少ないことが分かります。「この曲を聞くと何となく秋を思い出す」とか「この曲は秋のことを歌っているように感じる」というインスピレーションの部分ではもっと多いとは思うのですが……歌詞中、題名中に名言されているという観点から見ると、秋の歌は少ないようですね。しかし裏を返せば、直接的な言葉や季語が無くても、メロディやニュアンスだけで「秋感」を出すことが出来る、というのが秋の特徴なのかもしれません。

例えば、私は「Baby Baby」は秋の曲だなと思っています。「満月が見下ろす坂を下る」という一節や、冒頭のギターのメロディは、秋の夜を彷彿とさせるもの悲しさがあって……「長々し夜をひとりかも寝む」という風情があります。

イエローパンジーストリート」は、少し曲者でした。この作品は、「T.W.L」との両A面シングルとして2011年の4月、つまり春にリリースされたものです。さらに、パンジーは品種改良の結果秋に咲く品種や冬に咲く品種が出てきただけで、本来は春に咲く花です。従って、「春うたなのでは?」という指摘もあるかもしれません。しかしながら、私はどうしてもこの曲に「秋」を感じてしまい、春うたに仕分けることを躊躇わざるを得ませんでした。そこでこの歌詞にたどり着きます。 「ねえ うろこ雲の隙間から差す光が 妙に嬉しくて立ち止まったよ」 そう、うろこ雲。「うろこ雲」は秋の季語ですね。もちろん、うろこ雲は秋に多いというだけで、春にも見られないことはありません。ただ季語という観点から見ると、今回は秋に分があるような気がいたします。イエパンは秋うたなのか、春うたなのか、それとも季節は関係ないのか…それはもはやTAKESHI先生のみぞ知る世界ということで、これは私のいち解釈として受け取って頂けると幸いです。

夏うたは、「罪と夏」のイメージが強いせいか、もっとアゲアゲでケバケバした歌が多いイメージだったのですが、案外、浴衣の君にどぎまぎしたり、夏休みが来るから会えなくなるのを寂しがったり、過ぎ行く夏の切なさを想ったりしている歌が多いみたいですね。夏の歌ではない歌に「夏っぽい歌」が多過ぎるのでしょうか?陽気で賑やかなパブリックイメージに反して、関ジャニ∞、たいそう奥手で純愛派なようです。

「蒼写真」は少し特殊な歌ですね。

前半パートは「祭り」「夏草」「蜃気楼」から夏と分かります。「蜃気楼」は晩春の季語ですが、熱気で遠くがゆらゆらと屈折して見えるあの情景は、春と言うより夏ですね。後半パートは一転して「露草」「虫」などが出てきます。これらは秋の季語としてよいだろうと判断して、「蒼写真」の2番は秋の曲に仕分けました。

ひとつの曲の中でふたつの季節が移ろうというのは、「切なさ」「儚さ」を演出するという意味ではこれ以上ない説得力を持っている気がします。「蒼写真」が私たちの胸を打つのは、関ジャニ∞の境遇に重ね合わせてしまうからだけではなく、数分という短い曲の中でさえ一貫しない季節の移ろいの早さに、何となく切なくなってしまうからかもしれません。作詞家の先生の罠にまんまと引っかかった!という感じです。

(本筋から逸れますが、「蒼写真」を作詞作曲した葉山拓亮先生について調べてみますと、「Brilliant Blue」「ルラリラ」「Fight for the Eight」「Winter Love Song」「北風ブルース」も葉山先生のご提供曲らしいです。何とも素敵な曲ばかり…特に「Brilliant Blue」の情趣の豊かさときたら、関ジャニ∞の楽曲中屈指ではないでしょうか。「汚してしまいたい」とか「思いよ薄まれ」と訴える歌に、よりにもよってbrilliantという言葉を当てるの、皮肉のキレが良すぎてゾクゾクします。)

本題に戻ります。

春の曲についてですが、「花」とか「咲く」という言葉が題名につく曲が多いので、これらを春にカウントすべきか迷いました。「渇いた花」とか、「咲いて生きよ」とか。「CloveR」は、まあ、シロツメクサは春の草だし……と言い訳しながら春に仕分けました。春も、秋のように直接的な言葉は避けて表現しているような印象です。夏や冬のように時節として強烈でないぶん、言葉は曖昧にして、空気感だけで季節を感じさせるのが粋なのかもしれませんね。

(「桜」「卒業」なんかの象徴的な言葉は別ですが。)

「咲く、今。」の「出会って 別れて 笑って 泣いて」なんかはそれが顕著な気がします。言葉だけ切り取るとなんてことない動詞の羅列ですが、極限まで引き算したバックミュージックの切なさとも相まって、「卒業」の2文字が浮かび上がるのは必至です。「咲く」に「出会い別れ」が重なると、そこに「春」だの「桜」だのが無くても、それは春の歌になってしまうんですね。

数値の上では冬の曲が多いのですが、関ジャニ∞を語る上で欠かせない季節といえばやはり夏。夏といえば関ジャニ∞関ジャニ∞といえば夏なのです。(暴論)

代表曲の「無責任ヒーロー」や「ズッコケ男道」はどちらかと言えばお祭り騒ぎの夏って印象ですし、デビューシングルの「浪花いろは節」だって盆踊りの音頭みたいな側面がありますから夏と言って差し支えないでしょう。

関ジャニ∞には、「夏」という言葉や夏の季語が含まれていないにも関わらず、夏を彷彿とさせる歌が多く存在するように思います。

よって、「関ジャニ∞の季節ソングツートップは冬と夏」説が浮かび上がるわけです。

そうなると、元気印の関ジャニ∞に冬の曲を宛てがう意味についてはとても興味深いものがありますね。

3.関ジャニ∞と夏と冬

ここでふと、「関ジャニ∞の歌って夏っぽいのと冬っぽいのが多いよね」と思ってるのが私だけだったらどうしよう?と不安になってきたので、Twitterのアンケート機能を利用し、「関ジャニ∞の楽曲で好きな季節は?」という質問を行うことにしました。

結果としては、

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となりました。

夏と冬という全く逆の季節の曲が同じくらい支持を得るというのは面白い結果ですが、これは関ジャニ∞だけに限定した話では話ではないかもしれませんね。同じアーティストが手がけるテーマとしてはまったく極端な性質を持つ夏と冬、このふたつに偏るのもむべなるかなという感じです。

ここで、「関ジャニ∞の季節といえば?」というアンケートの結果もご覧頂きましょう。

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ここでは夏が圧倒的です。

個人的に新たな発見として、関ジャニ∞に「春」「秋」「冬」を感じるファンも一定数いるということが分かりました。私は、夏に票が集中して春秋冬は限りなくゼロに近くなるだろうと予想していたのですが……いや浅慮でした。

さて、そのグループ自体が持つ季節のイメージと、人気のある季節ソングの傾向が一致しないのは、なかなか面白い結果ではないでしょうか。楽曲人気が夏に集中せず、むしろ夏を上回る勢いで冬の楽曲が人気なのは注目すべきことだと思います。

これは何となくの印象ですが、関ジャニ∞の「夏の側面」に惹かれて沼を覗き、「冬の側面」を見てしまったが最後引きずり込まれて戻ってこられなくなった人が多いように思います。これはいわゆる「ギャップ」というやつですが、楽曲方面に限定して言うと、「夏」「冬」という言い方が出来そうです。

もちろん比喩としての意味も大きいですが。

浪花いろは節」のカップリング曲「Cool magic city」も、題名はどことなーく冬っぽいような気もしますし……

関ジャニ∞とは、夏と冬の両側面を持って生まれたグループであり、それこそが最大の魅力なのかもしれません。

(もしも関ジャニ∞が夏の側面だけを持つグループだったら、私はこんなにも彼らに惹かれていなかったことだろうと思います。きっかけこそクロニクルでのわちゃわちゃした姿だったけれど、「好きだなあ」と実感したのは、関ジャムで様々なアーティストとセッションする静かなる音楽人としての姿、あるいはラジオでゆったりと喋る姿だったのだから。)

4.まとめ

関ジャニ∞というアイドルは総合的に見ても多才かつ多彩なグループですが、楽曲にのみ焦点を絞ってみても、四季折々の様々な側面があり、それぞれの側面に支持者が存在することがわかりました。

ひとくちで2度美味しいってやつでしょうか?

関ジャニ∞の楽曲人気が夏冬に集中する理由についてですが、これは「カッコイイところを見たらカワイイところが見たい、カワイイところを見たらカッコイイところが見たい」という、ファン心理に依るところが大きいのは言うまでもありません。

それから、関ジャニ∞が地上波で見せるのはどうしたって「夏の顔」ですし、「夏の歌」に偏ります。そのぶん、コンサートやシングルのカップリング曲、アルバム曲で見せてくれる「冬の側面」は、関ジャニ∞とファンだけのヒミツの約束って感じがして、いっそう冬の歌への思い入れが強くなるのかもしれませんね。

関ジャニ∞の持つ「冬の側面」に惹かれた瞬間から、関ジャニ∞の本当の沼が始まると言っても過言ではないのかもしれません。

となると次は、母数が膨大になりますが、関ジャニ∞が発表した楽曲を全て「夏」か「冬」のどちらかに大別した一覧なんかも作ってみたいですね。それこそ個人の主観に依りますが…これが綺麗に5対5になったら圧巻ですし、どちらかに偏っていても考察のしがいがありそうです。

以上、関ジャニ∞歳時記~冬と夏に寄せて~でした。乱筆ながら最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

2020.08.27 山荷葉

コント∞レンジャーをよく見てみる 【とら】

はじめに

こちらは関ジャニ∞が2005年からライブ内でコントとして行っている∞レンジャーについて考察した記事です。
筆者は関ジャニ∞のファンになる前、特撮のヲタクを長年していましたので、メンバーカラーという概念を大切にする関ジャニ∞の文化がとても好きです。その色の概念を大切にする文化は色がキャラの名前やスーツに反映された∞レンジャーをデビュー当時からやっているからだと考えており、コント∞レンジャーには特に思い入れがありますので、今回の研究のテーマにさせていただきました。

*考察というか、∞レンジャーの映像を全部見直した感想のようなものが一万字以上続きます。改めてじっくり見返したため、あまり見ていないものについて忘れている細かい部分について思い出していただけるかもしれませんが、基本的に新解釈も何もなく生産性がありません。お時間あるときに斜め読みしていただけば幸いです。

*盛大なネタバレを含みますので、まだ∞レンジャーの収録された円盤で見た事の無いものがある場合はネタバレの気配を感じたら自衛してください。もしくは見てから読んでください。

 

∞レンジャーとは

公式ファンクラブ内のブログのタイトル関ジャニ∞戦隊∞レンジャー」をもとに、2005年から関ジャニ∞がライブ内で行う戦隊パロディのコント。メンバーの横山裕さんが脚本を担当。初期のライブでは毎回披露されており横山裕さんのソロコンでも上映されています。初期のライブはDVD化されていないものも多く、映像として残っていないストーリーも多く存在します。2012年にメンバー主演で映画化され、その際にスーツのデザインが更新されるとともにライブでも復活。2014年に映画の続編が公開され、また新しいスーツができました。2019年の五大ドームツアー十五祭ではライブ中の映像ラブスタグラムにて登場。また、47都道府県ツアーupdateに伴ってファンクラブ内に開設された動画サービス関ジャニ∞TVにも登場しています。(ナスレンジャー単体ではジャニーズ公式Youtubeにも登場)2020年8月8日に松竹座から配信されたライブにおいて、最初期のスーツを着て上演されたのが最新版。

(余談ですが、映像としては残っていないがデビュー当時から行われていたコントであるためピンクレンジャーも存在したと考えられます。様々なパロディやキャラを演じてきた関ジャニ∞の中でも、八人分のモチーフがあるのは∞レンジャーとBOYのみであるという話もあります。)

・本記事では映像として残っている Heat up! 47 PUZZLE EIGHT×EIGHTER 8EST 十祭 関ジャニ’sエイターテイメント十五祭の各円盤と、8月8日の配信ライブの筆者のメモを参考にしています。

・ライブ映像中の表記には表記ゆれがありますが、メニュー画面ではどれも∞レンジャー表記となっている為、この記事ではコントはライブ中のコントコーナーは∞レンジャー、映画はエイトレンジャーと表記しています。

コント毎のまとめ

Heat up! 47 PUZZLE 8EST 十祭 関ジャニ’sエイターテイメント ドリアイの各ストーリーについて、ヒーロー性、ストーリー性、パフォーマンス性を☆五つで独断と偏見で評価してそれとともにあれこれ書きました。

 

別の記事に、∞レンジャーのあらすじをまとめましたので、ストーリーを忘れた方はこちらも参照ください。

kj8kenkyu.hatenablog.com


Heat up! 

「∞レンジャーまさかの解散 取り戻せ友情」の巻

ヒーロー性    ☆☆☆☆☆

ストーリー性   ☆☆☆☆

パフォーマンス性 ☆☆

 

倒すべき敵BAD団が登場し、対決シーンもあり必殺技も使っているためヒーロー性は高く評価。個人のパフォーマンスよりストーリーを重視した構成。ブラックがきっかけで内輪もめが起こり、レッドとブラックが対立。アリーナの公演で、メンバーも若いためめっちゃ走り回ります。Wikipediaによると、2005年の初演から一度中断された2008年まで外伝含め8つのストーリーが存在するらしいですが、初期で映像に残っているのはこのHeat up!と47都道府県ツアーのみであり、初期の∞レンジャーの様子を見れる貴重な円盤となっています。

 

 

47 

∞レンジャー 恋の予感!?揺れ動く、愛と友情の狭間で」の巻

 

ヒーロー性    ☆☆

ストーリー性   ☆☆☆☆

パフォーマンス性 ☆☆☆

登場した際、前提として街(収録された公演では東京ドーム)が平和で、倒すべき敵はいません。ブルーの彼女と彼女の男は悪いヤツですが、∞レンジャーが倒すべき敵ではなく、戦ってもいないのでストーリー重視と評価。歌が間に2曲ある為、Heat up!よりパフォーマンス性を高めに評価。

今作でもブラックは孤立しますが、Heat up!で子供っぽくすねていたのとは異なり、仲間を案じるあまり不器用さから孤立するというものです。仲間の大切さを描いたストーリーとなっています。他のストーリーでは子供っぽい面が多く見える∞レンジャーですが、今回は共通して仲間のブルーの幸せを願い、傷つけまいとし、支え背中を押す為、メンバーひとりひとりのセリフや行動がみな大人びており、優しさにあふれています。個人的にはイエローの「俺らおるやんけ。お前の痛みも苦しさも悔しさも俺らが全部抱きしめる」というセリフが好きです。それぞれの演技も力が入っており、特にブルーの演技力の高さが光ります。が、沖縄公演のシャッフル版ではブラックを中心にボケ倒し、やっぱり笑いに行ってしまう関ジャニ∞らしさを感じました。

(47は東京公演が収録されていることもあり、関東のJrがたくさん出演していて、「俺、ジャニーズジュニアの京本大我だけど!」はあまりにも有名。それ以外にも、主にソロコーナーで幼いSnow man、Six TONESのメンバーが多く映り込んでいます。スノストも好きな方は必見です。)

大まかな脚本があるがアドリブの多い∞レンジャーですが、47のレンジャーには告白大喜利のコーナーがあり各々の完全なアドリブによる公演違いの告白が見られます。(Wikipediaによると47都道府県を回り公演数が多いため日替わりにする為に設けられたコーナーだそう。)

 

PUZZLE 

「帰ってきた∞レンジャー 隣の芝生は何色に見える?」の巻

ヒーロー性    ☆

ストーリー性   ☆☆☆☆

パフォーマンス性 ☆☆☆

 一年ぶりに披露された∞レンジャー。敵が登場せず、完全に仲間割れを起こして対立するため、ヒーローとしてはどないやねん。イエローに刺されたナスが、イエローの部分のパズルのピースによって助かった、など細かいところにこだわっています。

これまでブラックひとりが孤立することが多かったですが、三対三とナスという完全な分裂を起こします。横山さんの脚本はハプニングを経て仲間の絆を深めるというものが多く、ライブツアーPUZZLEは5周年という節目を迎えるツアーだったため、二つに分裂するというより大きなハプニングが起こり、それを乗り越えることでより一層団結するという脚本になったと推察されます。ただし、Heat up!におけるイエローや、47におけるブルーのようなメンバーが心を痛めたり悲しんだりする展開がないため、結構やりたい放題にキャラが崩壊しており、喧嘩のシーンもわちゃわちゃ感が強い仕上がりとなっており、ナスが死んで悲しんだのも束の間で、すぐパズルを囲んでニコニコしていたり、シリアス要素は非常に薄いストーリーです。

ここからは完全に個人の感想です。

ブラックはセンターで歌えない、レコーディングがすぐに終わる、といったことに不満を抱きレッドに立場を代わってほしいと主張すします。それに関してブルーは、自分の色にコンプレックスがあるのではないかと話すシーンがあります。このブラックのコンプレックスは、ほとんどそのまま横山さん本人の抱くコンプレックスではないかと思えてしまいます。最近ボイトレを始めた横山さんですが、以前の関ジャムでのボイトレ回で声の判定を拒むなど横山さんの中での歌に対するコンプレックスは根深いものなのではとおもえるようなシーンが多いように思えます。そんなコンプレックスや現実をポップに描く脚本は最新のドリアイの、センターがいなくなったことをネタにする脚本にも表れているような気がします。そのどちらでも、そんな現実にへそを曲げずに元の色でいるのが一番、や仲間と力を合わせることが大事という結末にたどり着きます。現実をみつつもいつでもハッピーエンドを目指すような横山さんの脚本が好きですという話です…

 

8EST

「∞レンジャー 史上最大の大決闘!救世主はお前!?」の巻

ヒーロー性    ☆☆☆☆

ストーリー性   ☆☆☆☆☆

パフォーマンス性 ☆☆☆☆

ヒーローとして姫を守るために狼と戦い、それぞれの見せ場となるパフォーマンスもあり、白雪姫の物語を踏襲して王子としてバブーンさんが登場するなどストーリーとしても意外性があり、全方向に優れた名作と思っています。

これまで仲間割ればかりを起こしていた七人がまた揉めかけた時に、試練を用意して仲間割れを起こさせずに団結させる永年郎さんすごい。

映画版の主題歌やフォーメーションが新たに誕生しても初期からのテーマ曲∞レンジャーで登場しポーズも変わらず、エンディングにて映画版の主題歌とフォーメーションを用いるスタイルがここからできました。

映画エイトレンジャーを受けて復活したため、スーツも映画版のものを使っており、冒頭で映画のネタを使ってたりもします。イエローが永年郎さんに毒づく所は錦野さんぽさがあり、オレンジが時折敬語キャラなのも素の丸ノ内さんぽさがあるようにも見えます。

唐突に出てきて唐突に立ち去っただけの謎のおっさん、何者。

長居スタジアムでは濡れたステージでこけまくったこともありアドリブが激しいですが、メイキングに収録された抜粋を見ても全体にアドリブの多いストーリーだったと思われます。特典が手厚いテイチクさんのおかげで初回盤のメイキングではバブーンさんとのやり取りやイエローのツッコミ集、オレンジの一発芸集なども一緒に楽しめます。

このストーリーでそれぞれのパフォーマンスのコーナーができたことで、ストーリー重視だった∞レンジャーの新しいパフォーマンスの形ができ、エイタメのパフォーマンスを見せるための∞レンジャーの原型になったと考えられます。

 

十祭 

「∞レンジャー 恋のトライアングル!一途な想いの結末は…!?」の巻

ヒーロー性    ☆☆

ストーリー性   ☆☆☆☆☆

パフォーマンス性 ☆☆

敵と戦う描写は一切なく、完全に内輪の話で曲もほぼ挟まらないコントとしての色の強いストーリーです。

ヨコヒナ 気まずい 倉安というすごくわかりやすいカップリングで、この組み合わせにしたらeighter喜ぶやろなぁという横山さんの素直さが素敵。惚れた相手の好きなところなど全体的にeighterへのサービスカットが多く、十周年のファン向けイベントらしいストーリーだと思います。しかし、ブルーに刺さったほれーる矢が偽物であるという想像を裏切るオチがあり、そのことを示す伏線も改めてみるとたくさん見つかる緻密さもあり、ただの恋愛系ドタバタコメディで終わらないところが見事です。

ひとりひとりのパフォーマンスはなくなりましたが前回の一発芸コーナーに続きオレンジというか丸山さんの見せ場は健在でモノマネをしています。

 

関ジャニ’sエイターテイメント 

「∞レンジャー イッツショータイム 見せつけろレンジャー魂」の巻

ヒーロー性    ☆☆

ストーリー性   ☆☆

パフォーマンス性 ☆☆☆☆☆

ライブで新スーツが初めて使われた回。一応冒頭で子供たちは救っている。コントというよりパフォーマンスに大きく振った構成で、急にナスが死ぬなどリサイタルのコントの要素も盛り込まれているように思われます。

お金を昔よりも多く使えるようになった分をせっかくかっこよく作った冒頭のOP映像のパロに使ったりセットの機構をフルに使ったちょっと残念なパフォーマンスに活用するところが関ジャニ∞らしくて愛おしい。

エイタメはアルバム発売なしで周年のライブでもないため、古い曲や∞レンジャーも盛り込まれた、ご新規様ホイホイ円盤になっていると思います。

 

Jahnnys's DREAM IsLAND 2020-2025~大好きなこの街から~

∞レンジャー センター不在 誰がセンターの器なのか?」の巻

ヒーロー性    ☆☆☆☆

ストーリー性   ☆☆

パフォーマンス性 ☆☆

最初期のスーツ、BAD団の登場、必殺技、一人身勝手なブラック、と初期の∞レンジャーの要素を盛り込んだストーリー。このライブのセトリもデビュー当時の松竹座を強く意識したものだったため、当時の∞レンジャーに近い脚本になったと思われます。

PUZZLEでも少し触れたように、人数が減ったこと、センターがいなくなったことをポップにネタにしており、そんなことまで笑いに昇華できる今の関ジャニ∞らしさも詰まったストーリのように思えます。公演時間が短い中で、当時の松竹座のレンジャーを再現しつつ今の関ジャニ∞らしさももりこんだ見事な横山脚本すごい。また、あの構成のライブにおいて∞レンジャーがあったことは関ジャニ∞の歴史を語るうえで∞レンジャーが欠かせないものとメンバーにも認識されているという事ではないかとも考えられます。

ブルーが感電しなかったのは何かの複線かと思いきや回収されることはなく…いつか真相求む…

不在のグリーンはどのようにセンターの適正を主張したのか、それもいつか知りたいです。私はグリーンは背が高いからセンターに立ってフォーメーションを組んだ時の見栄えがいい、ちっちゃいブルーがセンターだとグリーンが端ではサイズのバランスが取れない、という主張を想像しました。皆様の説も教えていただければ嬉しいです。想像の余地があるストーリーでした。

 

番外編

・COUNTDOWN LIVE 2009~2010 in 京セラドーム大阪

東京ドームで行われたジャニーズカウントダウンの中で京セラからの中継で登場。嵐のone loveをパフォーマンスしました。ライブDVDのエンドロールに少しその様子が写っています。この年のカウコンでは忍者のコスプレも披露し、ここから関ジャニ∞がカウコンで野菜、寿司、いろんなチャンピオンなどコスプレをするようになっていきました。

・EIGHT×EIGHTER

「∞レンジャー、ごぶさたしてます。今年こそはよろしくお願いします」の巻

2011~2012にかけて行われたツアーのオーラス公演で、2009年以来中断していた∞レンジャーの復活を宣言するために登場。配信を除いて旧レンジャースーツが最後に見られたのはこの回。ストーリーはなし。テーマ曲ともんじゃい・ビートを歌唱。この年に映画が公開されました。

 

・十五祭 ラブスタグラム

映画2のスーツを着た∞レンジャーとキャンジャニの合コンという形でライブ中の映像に登場。ブラックは物販の映像にも登場しました。映画版の人物名を名乗っていましたがキャラは忘れていた模様。

 

関ジャニ∞TV

コロナがはびこる世界を救うためにリモートで2回登場。eighterに癒しの時間を与えるべく、絆を見せつけるための以心伝心ゲームを行いました。見事成功し、地球吸えたらしい。強火安田担横山さんを見たい方におすすめ。二度目は∞レンジャーあるある俳句を作成しました。現在(2020/09/01)関ジャニ∞TVアーカイブが公開されていますので、ぜひ見てください。

メンバーごとのまとめ

ここからは、各キャラクターの発言や行動から、キャラとしての考察と、コント∞レンジャーにおける各メンバーの考察をしていきます。

ブラック

ブラックはストーリーのきっかけを作る役回りを多く担当しているため、子供っぽい部分が目立つトラブルメーカーです。特にレッドとは何度も喧嘩しています。不器用で短気な性格のようで、孤立することが多いです。初期の∞レンジャーは特に、主役を一人決めるとしたらブラックになるのではないでしょうか。

個人的ベストシーンは47の、ブルーの彼女の本命の男(京本大我)に頭を下げるシーン。どうにかしてブルーの幸せを守ろうと、一人で頑張ってしまう不器用でまっすぐな姿に心を打たれます。

映画では主役の立ち位置で、一回目の映画ではセンターに。まじめな性格で、刑事だった父に捨てられたというか過去がありました。

役名は横峯 誠。

横山さん

∞レンジャーの脚本演出を担当しているのが横山さん。自身が中心となって作っている為、演じるブラックが物語の展開を担うこともあり、MCなどでメンバーが自由になりすぎると軌道修正する役回りをになっている横山さんらしく、自由にボケることは少なくストーリーを展開していく役割を多く担っています。しかし、役割シャッフルをした47の沖縄公演ではオレンジというか丸山さんの誇張しまくったモノマネを終始し続け、シリアスな要素の強いストーリーの中でボケ倒し続けました。たまには自由にボケたいのかもしれない。

レッド

レッドは∞レンジャーのセンター。ブラックと一番対立することが多く、ブルーにはあの二人は似すぎ、グリーンには二人とも不器用すぎと評されています。47ではブルーの傍に寄り添い、ブラックとの仲を取り持つ大人な一面も見せていますが、PUZZLEでは唐突にキャラ変してイエローの子分になっていたりもします。中の人(渋谷さん)の気分でキャラがコロコロ変わりがち。七人の中でも特に中の人の色が強く出ているキャラクターで、渋谷さんとして見ればいいのかレッドとしてみればいいのか悩ましいところです。

個人的ベストシーンは47のこの星が輝く理由。渋谷さんの美声と歌詞が素敵で、この歌をBGMにメンバーが集まり、レッドに背中を押されたブルーがブラックと仲直りするシーンは感動します。(沖縄公演のグリーンによるこの星が輝く理由も聞いて。ぜひ聞いて。)

映画ではお酒を飲むと強くなる酔拳の使い手で、根はまじめ。2では真面目過ぎてヒーローであろうとするあまり一人裏切り、テロを起こします。

役名は渋沢 薫。

渋谷さん

渋谷さんは、バラエティやMCでもお馴染みの笑いのセンスをコント内でも発揮しまくり、爆笑を起こしまくります。一度スイッチが入るとボケが止まらず、独特のセンスでアドリブをとめどなく放ち続けます。彼がボケるとつっこみの村上さんが爆笑でしゃべれなくなることが多く、Heat up!のオーラス公演では笑いすぎて崩れ落ちたまま床をバンバンたたく村上さんが見れます。

Heat up!オーラス公演でグリーンの手を振りほどくアドリブをしてグリーンが見事なオチを編み出したり、8ESTでバブーンさんに絡みまくったり、長居スタジアムで狼と対峙するシーンで丸山さんとの連携でボケ倒し、滑って転んだり、彼が仕掛けたボケがメンバーとの相乗効果で爆笑を生むシーンも多々見られます。

一方で、∞レンジャーの歌の最後のえいとれんじゃ~~~~~の部分や、47のこの星が輝く理由、8ESTの狼との歌対決など、持ち前の歌唱力をコントでもいかんなく発揮しています。

ナス

ナスは、Heat up!ではメンバーがバラバラになるかもしれないという不安を感じて泣くイエローを慰めて抱きしめ、47ではブルーに仲間が彼のためにしたことを説き仲直りさせ、PUZZLEでは分列した∞レンジャーで中立を保ち、身を挺して関係を修復、お前らのためなら何でもするとまで言う、というように、初期の∞レンジャーにおいては子供っぽいメンバーをまとめたしなめる大人な存在です。特にほぼ全員がキャラ崩壊が多々起こしたPUZZLEは彼の大人な部分が目立ち、彼がいないと成立しないほどでした。回によってキャラが変わるメンバーが多い中、初期のストーリーではナスは一貫してまとめ役で、頼りになる存在でした。

しかし8EST以降はバブーンさんが登場する関係であまりしゃべらなかったり ほれーる矢でブラックに惚れたり、水槽に沈められて死んだりと多難な彼。横山さんの、村上さんをめちゃくちゃにしたい気持ちがあらわれていっているのかもしれません。

個人的ベストシーンは、Heat up!で泣き崩れるイエローを慰めるシーン。ためらうイエローに両手を広げたときのナスの笑顔は太陽よりまぶしいです。もう一つ、これはナスではありませんがバブーンさんに関わる全てが村上さんMVP。本当に面白くてかっこいいです。

映画ではチェリー。しかし2では惚れた相手が実は女装した男性であると発覚しても思い続け告白するというまっすぐさを見せます。

役名は村岡 雄貴。

村上さん

前述のとおり、初期はまとめるキャラだったためしっかりツッコんでカオスな場をまとめることが多かった村上さんですが、両手洗擦蔵さんやジャブ子さんからもわかる通り、キャラクターを演じるときはしっかり作りこんで入り込むタイプの村上さんは8ESTのバブーンさんで爆発。丁寧に作りこんだキャラのまままじめに演じて結果爆笑を巻き起こしまくります。ツッコミのイメージが強い村上さんですが、自由にボケるスイッチが入ったときの面白さは破壊的で、持ち前の少しの天然要素も加わってバブーンさんのターンはずっと面白く、あまりに面白いからテイチクさんがメイキングに入れてしまうほど。

シンプルに絡む大阪のおっさんのレッドとの口の悪い掛け合いでは相手のキャラに合わせて高槻の口の回るおっさんになり、ブルーには無理すな無理すな!!オレンジにはリズム狂うわあの子は!!と的確なツッコミをいれ、絶妙な掛け合いを繰り広げました。しかしアイドルの言葉使えください。バブーンさんの面白さは文字では説明できないので8ESTのメイキングを何度でも見てください。

オレンジ

オレンジは、不器用なイエローの代わりにブラックのもとに駆け付けて、イエローと仲直りさせたり、色を変えようというブラックに付き従ったり、サイドで活躍するキャラクターでした。

8EST以降は一発芸、モノマネ、変面とコントの中で彼オンステージな時間が作られ、中の人(丸山さん)の個性が光っていました。

イエローとの絡みが多く、不安で泣き崩れるイエローに寄り添う(ナスには邪魔と言われる)→ブラックにキレたイエローについていき、イエローと話をしてブラックの真意を察してブラックを助け、イエローとの仲を取り持つ→元気で居続けるのがもう嫌だからクール路線で行くと黄色いスーツを着てイエローと喧嘩(丸なんかとやってられへん!と言われる)と、関係性が変わっていっているのが面白いところです。

(ただの推測ですが、47では、イエローがブラックの真意に気付いたとされていますが、ブラックを殴って感情的になっているイエローに、ブラックがあんなことするときはなんか理由があると語りかけているのはオレンジなので、ブラックの真意をくんでいたのでは実はイエローではなくオレンジで、彼のやさしさでイエローが気付いたということに誘導して仲直りさせたのではないかとも考えられます。)

個人的ベストシーンはPUZZLEの、イエローと対峙してクールにしゃべろうとするも小ボケがやめられないシーン。元気で居続けるのがしんどいとイエロー願望をいだいたオレンジですが、結局元気に一発芸を思わずしちゃうところに嘘がつけない彼の素直さを感じます。まじめな空気で爆笑してしまう丸山さんらしさがにじみ出ていて、オレンジの人間らしさが愛おしくなるシーンです。

映画では気弱でモノマネをしていないと堂々としゃべれないキャラクター。~やでしかし!!という口調も実はモノマネで、素は敬語キャラ。大川君に詐欺を働いた前科あり。

役名は丸ノ内 正悟。

丸山さん

丸山さんは、ぱんぱんだの時もそうですが、被り物をするときに前髪をしまい込むタイプなので、新スーツになってからはずっと前髪がありません。顔がいいから大丈夫。

8EST以降∞レンジャーがストーリー重視よりパフォーマンス的になっていったのは、彼の一発芸オンステージがきっかけとして大きかったのではないかと思われます。十祭でもモノマネを披露し、エイタメの変面では説明ナレーション付きで変顔を披露しています。

47のブルーの告白を見に行く前の団体芸のきっかけをやっていたり、PUZZLEでイエローになってクール路線を目指しつつも一発芸を挟んでしまったり、変な気持ちになったり暴走したり、彼らしさがオレンジの挙動に沢山にじみ出ています。8ESTのバブーンさんの下りでは軌道修正を試みるまじめなところや、一発芸がうまくいってもうまんぞくやねーーんとなったりといった一面も見られました。愛おしい。

ブルー

ブルーはとにかく可愛さが目立つキャラ。47では彼女に少し盲目的なほど惚れて、二股かけられていたことが発覚しても幸せにしてもらえよと言葉をかける優しさを見せ、PUZZLEでは能天気と言われて能天気でーーすと素っ頓狂な声を出したり、8ESTでは狼さんと対決するもサルエルのスーツでキックが届かなくて、最後のきめ台詞が「ひとりでもできるもんね」だったりと、あどけなさやかわいらしさがたくさん見つかります。

一方で、Heat up!のブラックとレッドが似すぎている、PUZZLEでのブラック、オレンジ、グリーンは色にコンプレックスを持っているのではないか?などの発言から、仲間をよく見ている思慮深さも感じ取れます。

しかし十祭ではブルーの意外な一面が現れています。ほれーる矢が刺さってグリーンに惚れていると思われていた彼ですが、実は矢は刺さっておらず、矢が刺さった事を口実にグリーンと引っ付こうと画策したことが最後に明かされます。ブラックがほれーる矢を持ち出してすぐ写真を撮りに動いたことから、ほれーる矢を見た瞬間にそれを利用しようと考えたことが分かり、その行動力と頭の良さに驚きます。

この十祭でのブルーの行動には謎が多く残ります。白黒はっきりしていない部分について、少し考察してみます。ほぼ蛇足なので文字の色を変えます。飛ばしていただいても結構です。

まずコント内のけんかが始まったシーンを整理してみます。

喧嘩の流れをまとめると、

  1. グリーンがブラックを事の発端だと非難する
  2. ナスがブラックをかばいグリーンを非難して殴る
  3. ブルーがグリーンをかばいナスに暴言を吐く ついでにレッドに文句を言う
  4. イエローがレッドをかばいブルーを殴る ついでにナスに暴言を吐く
  5. ブラックがブルーに暴言を吐く
  6. グリーンがイエローに暴言(?)を吐く
  7. ブラック、ナス、ブルー、グリーン、イエローが小競り合いを始める
  8. レッドがナイフを取り出す
  9. オレンジ以外の全員がナイフを取り出し本格的な喧嘩が始まりそうになる

となります。

これを見ると、事の発端はグリーンですが、彼の主張はほれーる矢を持ち出したブラックが悪いというもので、いまさら言っても詮無き事ではあれどもっともな主張であるように思われます。そのあとナス、ブルー、イエローがそれぞれ惚れた相手をかばうついでに今回とは関係ないことでメンバーを非難し始め、その流れにブラックとグリーンも参加したことで争いが大きくなっていきました。

ここから、ほれーる矢の効能は「矢が刺さった人が矢を刺した人に多少盲目的に惚れてしまう。」というもので、それゆえ惚れた相手を贔屓してしまいそれ以外の相手への言動が雑に、時に攻撃的になるようだということが分かります。

喧嘩のシーンを見返すと、実は矢が刺さっていないブルーも、ナスやイエローと比べても違和感のない行動をとっています。この時のブルーの行動についての可能性をまとめると、以下のようになります。

  1. ほれーる矢が刺さった事を疑われないように演技をした。
  2. グリーンのことを好きになったことによって、ほれーる矢が刺さったのと変わらない心理状態になっており、普段はその思いをほかにばれない様に芝居をしていて、喧嘩の際の態度が素。

1の場合グリーンに噛み付くナスを見て瞬時に取るべき行動を判断したことになり、2の場合普段のブルーは完全に演技でブルーには完全な裏表があるということになります。どちらにしろ意外な一面です。

また、ブルーがいつグリーンのことが好きになったかもはっきりしていません。その後ブルーの想いが成就したのかもわかりません。謎が多く残る故、考える余地が残っていて想像を膨らませるとより十祭レンジャーを楽しめるかもしれません。

以上、十祭レンジャーのブルーについて考えられることを軽くまとめてみました。

個人的ベストシーンは非常に悩みましたが十祭のモノローグ。これまで素直でかわいいキャラだったブルーや、中の人(安田さん)の普段の行いがありきでないとあそこまでの意外性と怖さは感じられなかったと思います。腹黒いブルーよりかわいいブルーのほうが好きだけど…

映画版では青いものマニアというキャラ。実は失った奥さんが青が好きでそれに執着していましたが、2では奥さんと重ねてみていた女性を、代わりではなくその人が好きだということを自覚して告白し、奥さんへの執着から一歩前に進みます。

役名は安原 俊。

安田さん

安田さんは演技派で、キャラの設定にしっかり入り込み熱演します。特に47と十祭はその演技が光ります。47では、ピュアなキャラクターが強く伝わってきました。仲間の支えに泣きながら感謝したりするシーンも見事ですが、個人的にはブラックと言い争いをするシーンが好きです。告白が成功し、ほかのメンバーにはお祝いの言葉をかけてもらった幸せな気分のままふわふわとした口調で喜ばれることを前提でブラックに話しかけ、ブラックに思わぬことを言われ困惑し、支離滅裂な理由で別れろと畳みかけられて怒りを爆発させるまでの感情の移り変わりが表情や声色に現れていて、見事な演技だと思いました。

十祭では、実はグリーンが好きというのをボディータッチや話しかけるしぐさなど要所要所で表現していて、最後に結末を知ってから見直すとここもここも伏線だったんだという言動を違和感なくちりばめています。モノローグでの少し腹黒目の怖い演技も、そこまでのギャップと相まってぞくぞくします。

素では地声が意外と低い安田さんですが、ブルーのスーツを着ると可愛いスイッチが入るのか、ドリアイのブルーは天使かというくらいの可愛さでした。個人的に一番かわいいブルーは、47で告白の結果をナスに聞かれて答え、後ろで告白の時に彼女にしか見せてないはずの一発芸をやるメンバーを見たときの動きです。目の前に立つナスをよけてみようとするけど、ナスも隠そうとして一緒に体を動かすので、二人がまるっと可愛いシーンです。おなじくブルーとナスのシーンでお気に入りなのが、Heat up!のオーラス公演で、ブラックとレッドが立ち去ってしまった後のナスとブルーで会話するシーンです。ブルーであるときでは珍しく声のトーンが低く、尼感のあるしゃべり方のブルーがみられます。Heat up!ではグリーンはナスに「ナスレンジャー」と呼びかけますが、ブルーは「パープル」「むらさき」とブレブレなのも可愛いです。

イエロー

イエローさんは毎回キャラが変わる人です。Heat up!では仲間の分裂に不安になって泣き崩れるしかできない気弱なキャラ、47では不器用ながら同じく不器用でブルーを傷つけまいとしてから回るブラックの真意を察する聡明さや、彼女に裏切られて傷つきつつもはっきりとした態度を取り切れないブルーを包み込む優しさを見せるキャラ、PUZZLEでは身勝手なブラック、オレンジ、グリーンに怒り、喧嘩の末に刃物を取り出しちゃうようなちょっとアブナイキャラ、8ESTでは映画版の錦野くんに少し近しいようなキャラ、十祭ではブラックの想い人の美女を、はちもんの着ぐるみでナンパ(?)しちゃって結果レッドに矢を刺されちゃうちょっと悪い子と毎回キャラ変しています。エイタメではキャラがはっきりわかるシーンはなく、クールに扉のマジックを決めていました。

十祭ではただの強火赤担でしたが、それ以外では横山さんにかわいいかかっこいい見せ場を毎回割り当てられている印象です。

個人的ベストシーンは、47でオレンジに促されブラックの前に現れるシーン。ブラックのいう通り登場の仕方がずるいほどかっこいい。少しクサイセリフのやり取りですが、ブラックもオレンジも含めて彼らの仲の良さとかっこよさを感じられるシーンです。もうひとつ、PUZZLEではっきり白黒つけたる!という会話で食い気味にボケるシーン。スイッチが入って振り切った錦戸さんが見れます。おもろいのでお手元のPUZZLEで見てみてください。

映画版では自分に酔うロックを志す俺様キャラで、2では望まないキャラでファンができるも納得できず、ファンがいなくなったとしても自分のやりたい音楽を貫く姿を見せました。

役名は錦野 徹郎。

錦戸さん

錦戸さんも安田さんと似て、割り当てられたキャラをしっかりと演じている印象が強い方です。毎回キャラ変するイエローを演じ分け(?)しています。レッドは渋谷さんのアドリブによってキャラがコロコロ変わりますが、イエローとブルーは設定からキャラ変していてそれに錦戸さんや安田さんが対応しているように感じます。アドリブはあまり得意ではないようで、全員でブラックをいじったりがやがやするシーンでもあまり声が聞かれません。8ESTの特典のツッコミ集でも見れる通り、うまく突っ込めずにその下手な感じが逆に面白いのですが、彼も新喜劇が好きな関西人。公演数が多かったため回を重ねるたびにツッコミがうまくなり、ノリツッコミに挑戦したりさまざまなバリエーションを見せる器用さと成長の早さを見せています。

公演数が少ない十祭ではブルーにかみつくシーンはメイキングのリハからずっとぎこちないままで逆に笑いを誘っていました。また、急にスイッチが入ってボケることもあり、バブーンさんとレッドの大阪のおっさんの口喧嘩に見事な下っ端の輩キャラで乱入したり、47の沖縄公演では暗転のタイミングで「どろんっ」とつぶやくような茶目っ気を見せたりもしています。

グリーン

グリーンはHeat up!では大事なオチを担当していた割に47では暇だったり、PUZZLEでは能天気にかわいいって言われたいと不貞腐れたりと、こちらもかなりキャラがブレブレな印象です。PUZZLEでは必殺仕事人のネタ、十祭ではクローバーのネタのシーンがありました。一般的に、大倉さんと錦戸さんがイケメン枠と言われることが多いですが、∞レンジャーではグリーンはちょっと抜けたキャラを割り当てられることが多く、横山さんはかっこいいは錦戸、大倉はおもろいという認識なのかなと思われます。

PUZZLEと8ESTではブラックの打った弾丸がなぜかグリーンにあたってしまうし、エイタメでは低くてしょぼいフライングをしたり、少し高すぎて高い高い!!痛い痛い!!を連呼したりと、いまいちきまらないキャラが可愛いです。

個人的ベストシーンは十祭の口喧嘩で、(おそらく)元のセリフ通り「おいイエロー、お前はなんや」と言い放ったあと、しれっと「ちょっとゴリラ被りしとんねん」とつぶやいたシーン。大倉さんのボヤキの面白さはこういうとこでさりげなく効いています。イエローもちょっと驚いた様子で「ちょっとゴリラ!?」となっていたのでおそらくアドリブと思われます。メンバーに対して時折急に少し辛辣なツッコミを投げる最年少の図が見られます。8ESTのメイキングに収録されているバブーンさんのシーンでも姫のタイムリミットに間に合わなかったバブーンさんにしれっと「マジこのくそ野郎」とぼやいています。

映画版では鹿児島弁を話す実直で人が良すぎるキャラで、2では前田敦子さん演じる西郷さんにぞっこんでストーカーまがいの行動をとりますが、最後はなんだかいい感じの雰囲気になっていました。しかし2の大川君ビジュが良すぎてストーカーには見えん。

役名は大川 良介。

大倉さん

大倉さん面白さはコントでもさりげなく生きています。Heat up!の頃はまだ口数が少なかったといわれることも多いですが、オーラス公演でレッドのむちゃぶりなアドリブのせいで「掌のしわとしわを合わせて幸せ」というオチを遮られ、「人という漢字は人と人が支えあってできている」という展開をその場で編み出し、きれいにオチをつけるというセンスの片鱗を見せています。

8ESTではバブーンさんの下りで、おじいちゃんの名前を思い出せずその話は無しにしようというバブーンさんに「なんか悲しいことがあったんですか」と話しかけそれがきっかけでバブーンさんの面白い話が展開していったり、大阪のおっさんのレッドに便乗してバブーンさんにかみつくイエローに「下っ端や…」とつぶやいたり、実はしれっと面白いシーンの手助けをしたりしていました。

十祭ではアナ雪の下りのオチを任されたり、エイタメでは扉のマジックの扉の中のリアクションをする人を任されたりと、面白いところを担うようになっていっています。

初期の∞レンジャーでは、走らない、ふら~と移動、暇と言われて拗ねる、など当時ヘタレと言われていた様子が現れていますが、年を重ねるごとに大倉さんのお笑いのキレが磨かれ成長していった様子がレンジャーを通してみると分かります。(筆者が大倉さんの面白いところやボヤキが大好物で拾いすぎてるだけかもしれません。すいませんでした。)

映画版エイトレンジャーについて

2まで作られた映画エイトレンジャー。制作された2012年は、八周年の節目を迎える年で、初の五大ドームツアーを開催した翌年で、初のベストアルバム「8EST」を発売、紅白にも初出場と波に乗り始めたタイミングで、グループ主演の映画が製作され、しかもテーマがライブでやり続けていたコントという、ファンをターゲットにした内容で、それでも興行収入がでることが期待できるという事であり、関ジャニ∞の勢いを物語るものであると感じます。

2の公開された2014年も、自主レーベルINFINITY RECORDSが立ち上がり、年間6作ものシングルを発売。そのすべてウィークリー1位を獲得し、二度目の24時間テレビメインパーソナリティを務めるなど波に乗っています。

一作目の主題歌ERは初動売り上げ33.1万を記録し、映画のキャラクター名義で発売したシングルの初動売り上げの歴代一位記録を更新した、関ジャニ∞のシングル史上でも上位の売り上げを記録した作品となりました。

また、映画エイトレンジャーはヒーローものでアクションシーンが多く、ほぼノースタントでメンバーがこなしたという話もありますが、危険なところはスーツアクターさんが代理でやっています。その面子がすごいのです。手元に2の円盤しかなく、1は確認できませんでしたが、2のエンドロールに出てきた名前がこちら。

青木哲也 おぐらとしひろ 金田進一 藤井祐伍 藤田慧 内川仁朗 渡邉昌宏 

喜多川2tom  渡辺 実 蜂須賀昭二 今井康彦 前川 貴紀 永徳 

高橋 玲 蔦宗 正人 浅井宏輔 遠藤 誠 神前元 寺本翔悟 小笠原達哉 

及川雄也 勝呂 学  

中でも、おぐらとしひろさんは仮面ライダー電王リュウタロス役、藤田慧さんは仮面ライダーエグゼイドのレベル1、仮面ライダーレーザー役、永徳さんは仮面ライダーアクセル仮面ライダーゼロノスをはじめとする平成二期のほとんどの二号ライダーの役をそれぞれ担当されている、特撮ファンの間では有名な方です。他の方々も、沢山の特撮作品を経験されている方々で、この映画がちゃんと本気の特撮映画として製作されたことがうかがえます。内容について話すとながくなるので止めます。

まとめ

コント∞レンジャーは、横山さんを中心に、デビュー当時から関ジャニ∞の一つの武器として大切にされ続けてきたものです。初期はストーリー重視の寸劇のようなものでしたが、映画以降はライブ内でのパフォーマンスの一環としての面が強くなり、形を変えつつ長年演じられてきました。ファンが対象となるある意味内輪のライブという場でコントを通してアドリブで培われたバラエティ力は、関ジャニ∞のバラエティの基礎の一つと言えると思います。実際、声をそろえるシーン(PUZZLEの「な、ナスぅぅぅ~~~!!」十祭の「ほれーる矢ぁ?」エイタメの「し、しんごぉぉぉぉぉ~~~!!」)は年々息の合い方が上達していて、初見の時はこの人らジャニーズやのにコント慣れすぎや…と思いました。関西のグループとして、笑いを大切にしてきた関ジャニ∞にとって、コント∞レンジャーは彼らの個性であったといえると思います。また、関ジャニ∞がライブ内でコントをしたことによって関西の後輩もそれにならい、ライブ内でのコントという文化が受け継がれていて関西の色として欠かせないものになりつつあります。

初期に多く演じられた為、映像化されていない∞レンジャーは沢山あります。下に張った∞レンジャーのWikipediaに全ての∞レンジャーのあらすじが載っていますので気になる方は是非ご覧ください。2008年春の「試練の時 向き合えるのか、己の死と」の巻ではメンバーが己の死と向き合い次々死んでいくというストーリーだそうで、個人的に一番気になります。

コント∞レンジャーは、関ジャニ∞、ひいては関西ジャニーズの歴史を語るうえで欠かせない存在です。色が概念として大きな意味を持つ∞レンジャーは、もう映画の続編を作ることはかなわないでしょうがメンバーが減り色が減ってもなおやり続けてくれていることに、感謝しています。

最後まで読んでくださりありがとうございます。筆者の感情が強くにじみすぎた記事になってしまい申し訳ないです。

この記事がまたコント∞レンジャーを見直すきっかけになればうれしいです。まだ見た事の無い方も、ぜひご覧ください。

 

参考映像 

関ジャニ∞ Heat up! 2006 

関ジャニ∞ TOUR 2∞9 PUZZLE 2009 

関ジャニ∞ COUNTDOWN LIVE 2009~2010 in 京セラドーム大阪 2010

関ジャニ∞ KANJANI∞ 五大ドームTOUR EIGHT×EIGHTER おもんなかったらドームすいません 2012

関ジャニ∞ KANJANI∞ LIVE TOUR!! 8EST~みんなの想いはどうなんだい?僕らの想いは無限大!!~ 2012

関ジャニ∞ 十祭 2014

関ジャニ∞ 関ジャニ’sエイターテイメント 2017

関ジャニ∞ 十五祭 2019

関ジャニ∞FC内 関ジャニ∞TV

 

関ジャニ戦隊∞レンジャー - Wikipedia

関ジャニ∞ - Wikipedia

 

コント∞レンジャーをよく見てみる 参考資料 あらすじ 【とら】

Hert up! 

∞レンジャーまさかの解散 取り戻せ友情の巻

 

BAD団と対決する∞レンジャー。しかしブラックが自分のバイクだけがないとすねる。ブラックとレッドがもめ始めたことにより背後を取られるが切れたナスによりBAD団は退場。戦いは中断。

 

 自分のバイクがないことを無視し続けたメンバーに対し怒るブラックは解散を宣言して立ち去る。

 

ブラックの身勝手な行動に腹を立てたレッドも立ち去り、オレンジとグリーンが後を追う。ナスとブルーもブラックのもとへ向かう。

 結果的にバラバラになってしまったことを嘆くイエロー

♪ともだち

幼い仲が良かったころを思い出し泣き崩れるイエロー。

 

オレンジはそんなイエローに寄り添う。ナスの励ましの言葉に立ち上がるイエロー。ナスと抱擁を交わす。(オレンジ邪魔と言われる。不憫。)

 

一方ブラックは孤立を深め、レッドはブラックの勝手を許せない。対峙した二人は殴り合いのけんかを始めてしまう。

 

駆け寄るイエロー、ブルー、オレンジを、もう少し見守ろうと制止するナス。

 

ブラックとレッドのけんかを体を張って止めたのはグリーン。二人の手を取り、幸せって言葉は手のしわとしわを合わせるということだと諭し手をつながせ和解を促す。

 

自分の行動を後悔し崩れ落ちるブラックを立ち上がらせるレッド。駆け寄る仲間。ブラックをゆるし、七人は仲直り。

 

そこにBAD団登場。仲間割れしているから勝てると豪語するBAD団に立ち向かう∞レンジャー。七人の必殺技「エイトレインボーフラッシュ」で見事勝利。

 

囚われた子供をみつけたレッドの「太陽の子供やないか!」から太陽の子供を歌いエンディング

 

47

∞レンジャー 「恋の予感!?揺れ動く、愛と友情の狭間で」の巻

登場するも、町が平和なので帰りそうになるが、ブルーが事件がある!と引き留める。事件というのは、ブルーに想い人ができて、既に告白済みだという事だった。

 

そこから話は転じてこれまでにどんな告白をしたことがあるかという話題に。ここから告白大喜利のコーナーが始まる。収録された東京ドーム公演ではオレンジとレッドの告白だった。

 

ブルーの告白の結果が今日わかるということで、女のもとへ向かうブルー。メンバーも心配なので様子を見に行くことに。

 

ふられたかと思いきや、どうやら思いが成就したブルー。

♪恋はブギウギロマンチック

喜びのダンスを踊ったのち、今日は解散することに。

 

ブラックは一人でブルーの彼女を目撃。彼女が二股をかけており、ブルーは本命ではなく遊びで、悪い女だということを知るが、ブルーを傷つけずに伝える方法を思い悩む。

 

翌日、ブラック以外が集合。ブルーは告白が成功したことを伝え、無邪気に喜ぶ。そこにブラック登場。喜びを伝えるブルーに、お前が好きだ、エイトレンジャーは恋愛禁止にするなど支離滅裂なことを言い彼女と別れるように促す。事情を知らないブルーはブラックの勝手な発言に怒り、取り乱してその場を走り去る。後を追おうとするブラックだが、怒ったイエローに阻まれなぐられる。思い通りにいかない苛立ちをぶつけ、ブラックも走り去る。イエローもまた別方向に去り、オレンジが後を追う。ナスはレッドにブルーの傍にいてやるよう促し、グリーンを伴ってブラックを探しに行く。

 

ブラックは単身相手の男のもとに向かい、直談判を試みるが相手にされない。そこに駆け付けるオレンジ。男が立ち去ったのち、ブラックはオレンジになぜここにいるのか問う。オレンジはイエローがブラックの真意を見抜いていたことをブラックに伝え、イエローに姿を現すよう促す。お互いの本心を伝えあい、和解するイエローとブラック。

 

その様子をブルーは見ていた。寄り添っていたレッドは、ブルーの誤解を解き、仲間の元に戻るよう促す。

♪この星が輝く理由

 

ブルーとブラックは和解。真相を知って嘆くブルーを仲間がついていると励ますナス。女と別れるよう促す。

 

ブルーは仲間に背中を押され決意を固める。女のもとに行き話をするが女に手をあげられず崩れ落ちる。イエローはブルーの苦しみ事抱きしめるからとブルーを励まし、グリーンは女にあまり男をなめるなと啖呵を切る。

 

女のもとを立ち去ろうとするが、駆け戻るブルー。ひどい仕打ちを受けてなお女にやさしさを見せるブルーと、思わず女をはたいてしまうナス。思わず笑顔になる。

 

ハプニングを乗り越えて仲間のきずなが深まったことを喜び、仲間への感謝を伝えるブラック

♪ありがとうを歌いエンディング

 

*沖縄のオーラス公演ではメンバーがシャッフル ライブDVDdisk4に収録

シャッフルの内容は、

ブラック→イエロー
ナス→ブルー
レッド→グリーン
オレンジ→ブラック
ブルー→オレンジ
イエロー→レッド
グリーン→ナス

となっており、この公演の告白大喜利はブルー、イエロー、グリーン。

(この沖縄公演のグリーンによるこの星が輝く理由が最高なのでぜひご覧ください。)

 

PUZZLE 

「帰ってきた∞レンジャー 隣の芝生は何色に見える?」の巻

登場した∞レンジャー。しかし様子がおかしい。ブラックが赤いスーツを着ているのだ。ブラックはレッドのバイクを奪い、フォーメーションのセンターまで奪う。

 

ブラックの行動に怒るレッド。ブラックはセンターに立ちたい、センターで歌いたいと文句を言う。身勝手な発言に、馬鹿にするんじゃないとブラックを殴るレッド。

 

いつも通り一人孤立したかに見えたブラックだが、今日は一人じゃないとオレンジに呼びかける。オレンジがスーツを脱ぎ捨てると中に黄色いスーツをきていた。いつも元気でいるのは疲れた、イエローとしてクール路線で行きたいと主張するオレンジ。そんなオレンジに促されグリーンまでスーツを脱ぐ。中に来ていたのは青いスーツ。ちっちゃくなって能天気に生きていたいと主張する。

 

三人の勝手な発言に立ち去るレッド。イエローとブルーもついていく。

 

仲を取り持とうとたしなめるナスだが部落たちは相手にしない。三人で別方向に立ち去る。

 

ブラックたちは自分の色にコンプレックスを持っているのではないかと話すブルーたちのもとに、果たし状が届く。決着をつけるためにメビウスまで来いと書かれていた。

 

二組はそれぞれに新たなシマを作り、対立を深める。状況がよくならないまま対峙する二組。そのまま戦い始めてしまう。遂にイエローが刃物を取り出し、相手を刺そうとする。しかし止めに入ったナスを誤って刺してしまう。動かないナスに呆然として悔やむ六人。

 

ふと、謎のパズルが落ちていることに気づく。なんとなくピースを集め、パズルを組み立てる。パズルの絵柄は七人の集合写真だった。しかしイエローの部分のピースが足りない。

 

すると死んだはずのナスが立ち上がる。胸元からイエローのピースを取り出し、刺したイエロー自身が守ってくれたことを伝える。

 

イエローをはめ込み、完成するパズル。このパズルはナスが五周年の記念に作ったものだった。完成したパズルの笑顔を示し、この色のころが一番楽しかっただろうと諭すナス。悔やむブラック、オレンジ、グリーンに魔法をかけ、元の色に戻す。そして七人は仲直り。

♪どんなに離れてたって傍にいるからを歌いエンディング

 

 

8EST

「∞レンジャー 史上最大の大決闘!救世主はお前!?」の巻

いつも通り登場するが、ブラックがまたも勝手にセンターを奪う。映画エイトレンジャーではセンターだったと主張するブラック。映画は終わったことと言いつつ映画のネタを引きずるメンバーにブラックが文句を言い、喧嘩が始まる。

 

えいとしろうさん登場

 

成長せず喧嘩をする七人にあきれたえいとしろうさんは、七人に試練を与えるといい、七人を謎の世界に飛ばす。

 

飛ばされた場所できれいなお姫様を見つける。心が躍るままに歌い踊る。

♪森に抱かれて

 

姫の名前が白雪と発覚し、白雪姫の世界に飛ばされたことを察する。七人の小人として試練を乗り越えなければならないのではと話し合っている間に姫が毒リンゴを食べてしまい倒れる。タイムリミットをみて焦る七人の前に、姫を食べようと狙う狼が登場。

 

通りすがりのおっさん登場、即退場。

 

七人は姫を隠し、狼と決闘することに。

ブルー  青い舞踏家VS黒い微糖派 

グリーン 君のハートを狙い撃ち狙撃族VS愛の意味を知りたくてロンリーウルフルズ

レッド  響く美声はpriceless VS so"Wolf"ul Brothers

オレンジ 絶対に笑わせる男VS絶対笑わないオオカミ(withレッドとブラック)

イエロー 情け無用の黄金刀VS制御不能の暴走野郎 

 

それぞれ対決し、狼を倒したかに見えたが、狼はさらに大量に登場。満身創痍であきらめかける七人。

 

そこにバブーン登場

♪Babun

 

バブーンはバブーンアタックで狼を一掃。この国の王子だと名乗るバブーンにキスで姫を救ってくれと頼む七人だが、勿体をつけるバブーンは間に合わずタイムリミットを迎える。

 

姫が死んでしまったと嘆く七人。しかしバブーンは消せない毒はないと豪語。宣言通りバブーンアタックで姫を蘇らせる。バブーンは姫を伴って立ち去る。

 

そこにえいとしろうさん登場。七人はそれぞれの決意を口にする(というかボケ倒す)。成長した七人を認め、教訓を教えるえいとしろうさん。

 

ミュージカル調のエイトレンジャーでエンディング。

 

映画版のフォーメーションからER歌唱。

 

 

十祭

「∞レンジャー 恋のトライアングル!一途な想いの結末は…!?」の巻

何やら事件が起こった様子で始まる。

さかのぼること五分前。ブラックがメンバーを集めた。ブラックから驚くような話があるそうだが、トイレを我慢できないナスはトイレに行ってしまう。

 

ブラックの驚くべき話とは、彼に想い人ができてすぐそこに来ているという話だった。しかし女性を目にしたメンバーは、その美しさにブラックが振られてしまうのではと心配する。その心配をうけてブラックが秘密兵器ほれーる矢を取り出す。それは矢が刺さった相手が矢を打った人物に惚れてしまうという代物だという。興奮して写真を撮るブルー。

 

女性に矢を放とうとするブラックだが、くしゃみをしたブルーに突き飛ばされ矢は思わぬ方向へ飛び、トイレから全裸で出てきたナスにあたってしまう。ここで冒頭に戻る。オレンジやブルーに促されブラックを見て、矢の効能でブラックに惚れてしまうナス。

 

なぜかイエローがこれはチャンスだと立ち去る。

 

ナスがブラックの好きなところを語る。

 

オレンジとレッドはブラックにほれーる矢を捨てるように促す。ブラックはその場に矢を捨て、ナスを元に戻すことを考えようと立ち去る六人。

 

翌日

ひとりで現れたレッド。ブラックの想い人がはちもんにチョチョイとされているのをみつけ、とっさに落ちていたほれーる矢で攻撃。はちもんを撃退する。はちもんのなかみはイエロー。矢が刺さったイエローはレッドに惚れてしまう。

 

メンバーが集まったところにイエローを伴ってレッドが登場。イエローが惚れてしまったことを伝える。

 

イエローがレッドの好きなところを語る。

 

おもむろにグリーンが話を聞いてくれと口を開く。ブルーの制止を振り切り、ブルーが自分に惚れてしまったと告白。ほれーる矢が刺さってしまった経緯を説明する。映画クローバーにちなんで四葉のクローバーを探しに行こうというブルーの誘いに乗り河川敷でクローバーを探しに行き、見つけたクローバーの上にあった邪魔な棒をどかすためにほうるとそれがブルーに刺さり、それがほれーる矢だったという。

 

ブルーもグリーンの好きなところを語る

 

グリーンはそもそもはブラックがほれーる矢を持ってきたことが事の発端だとブラックを責める。それを皮切りに、惚れた相手を擁護するために複雑な言い争いが勃発。レッドが刃物を取り出し、本格的なケンカが起こりかける。オレンジはモノマネでそれを制止する。

 

ふと我に返ったオレンジはどこかの山奥になんでも治せる魔法の粉があったことを思い出し、それを探しに行く。あっさり見つけて意気揚々と持って帰るが、喧嘩の渦中に飛び込んでしまったため誤って全員からめった刺しにされるオレンジ。魔法の粉で傷を治し、効能を確信したオレンジは粉をナスイエローブルーに使う。どうやら治った様子の三人。大団円だと喜ぶ七人。ナスがテンションが上がってブルーを突き飛ばし、その勢いでブルーがグリーンに抱きついてしまう。

 

ここでブルーのモノローグ ブルーにほれーる矢が刺さっていないこと、偽物のほれーる矢を作り、グリーンによってそれが刺さるよう演出したことを観客の身に告白し、再びグリーンに抱きついてモノローグは終了。

 

何事もなかったかのようにER2を歌いエンディング

 

関ジャニ’sエイターテイメント 

「∞レンジャー イッツショータイム 見せつけろレンジャー魂」の巻

893の抗争をテーマにした本編OPをセルフパロしたOPが流れ、365度のフォーメーションで登場。∞レンジャーの曲中に子供たちを悪者から助け出す様子が画面に映し出される。

 

子供を救えてよかったなと安堵する七人。七人で集まるのは久しぶりとはしゃぎ、ブルーとグリーンに最近何をしていたのかを尋ねる。ブルーは空を飛ぶ練習、グリーンは巡回と回答。一通りオレンジがはしゃいだのち、子供たちは救えたので解散しようとブラックが提案する。それに怒ったグリーンはブラックを殴り、最近ヒーローの意識が足りないんじゃないかと主張。関ジャニ∞のエイターテイメントに対抗してレンジャーテインメントをするべきと提案する。

 

フライングのパフォーマンスをするグリーンだが、グダグダに終わる。

 

そんなグリーンを見て本物のレンジャーテインメントを見せてやると豪語するレッド。脱出イリュージョンに挑戦する。ナスを水槽に入れ脱出させようとするが失敗し、ナス死亡。しんごぉぉぉぉぉ~~~!!!

 

水槽に沈んだままオレンジとともにナス退場。

 

さっぱりとナスをあきらめたレッドは今度は串刺しイリュージョンに挑戦。ブラックを箱に入れブルー、イエロー、グリーンに串を刺させる。ブラックの脱出には成功するものの、ブラックにはしっかり串が刺さっていた。だめだこりゃ。

 

続いてオレンジの変面パフォーマンス。途中まではうまくいくが、面がなくなり変顔で切り抜ける。

 

続いてイエロー、いや錦戸による戸を使ったマジック。トイレ、シャワー、寝室と成功し最後にナスのゾンビを出して終了。

ナスのゾンビからTAKATUKINGのパフォーマンスに。ここで∞レンジャーは終了。

 

Jahnnys's DREAM IsLAND 2020-2025~大好きなこの街から~ 

「∞レンジャー センター不在 誰がセンターの器なのか?」の巻
センターが不在となった∞レンジャーの新たなセンターを決めようという話だが、グリーン不在のため四人だからそもそもセンターがない。

ブラック、オレンジ、ブルーがそれぞれセンターの適正があるのは自分だと主張。オレンジは色が赤に似ている、ブルーはサイズ感が先代に近い(ブルーも安も貫禄がないし可愛いからあかんbyオレンジ)、ブラックは自分には華があると主張するがそれを尻目に微動だにしないナス。ナスは俺が立っているところがセンターだと主張する。

 

こうなったら腕ずくで(力ずくやろ)センターになる!と息巻くブラック。四人で小競り合いを始める。

 

そこに宿敵BAD団登場。(お前ら人数減った?)人数が減った∞レンジャーなら勝てると「バッドサンダー」で攻撃。感電して倒れる四人。(なぜかブルーは感電しないが周りに合わせて倒れる)あんな奴ら一人で倒せると一人で立ち向かおうとするブラックをブルーが引き留め、みんなで力を合わせて必殺技「エイトフラッシュ」で「バッドサンダー」に打ち勝つ。

 

WESTのシングルを宣伝して退散するBAD団。ブラックは勝手な行動を詫び、仲間の絆がまた深まった。歌いたくなった四人はERを歌いエンディング

関ジャニ∞のラブソングを分析しながら、架空の人物「関ジャニくん」の人生を勝手に組み立てる。【おぞうに】

はじめに

こんにちは、おぞうにと申します。こちらは関ジャニ∞が大好きな1オタクが、関ジャニ∞のラブソングから架空の人物である「関ジャニくん」の人生を勝手に創り上げ、考察していく記事となっております。

 

突然ですが皆さん、関ジャニ∞と言えば失恋・玉砕ソングだと思いませんか?

私は関ジャニ∞のラブソング、特に失恋・玉砕ソングが好きです。彼らはデビューしてから季節を問わず、年がら年中玉砕していました。がむしゃらに玉砕したり、しっとり玉砕したり、玉砕して過去を思い出してみたり……我々はそんな玉砕し放題な関ジャニ∞のことが好きでした。

しかし、2017年に突然解禁された「Street Blues」という曲にオタクたちは震撼します。そこには

 

「呆れるほどに俺だけを好きにさせてもいいよね?」

「もう今日は帰さないよ」

 

など、明らかにモテる大人の男の発言ばかりが並べられていたのです。この爆イケ爆モテラブソングからは、かつての玉砕男たちの面影など微塵も感じられません。

私もスバラジで初めて聴いて震撼したのを昨日の事のように覚えています。

 


当時は大変失礼ながら“君たちいつから大人の恋愛するようになったの?“と思っていました。

マジレスすればメンバーの平均年齢上昇に伴って曲の中の彼らも大人になっただけなのですが、ついこの間まで玉砕、付き合っても彼女の誕生日間違えたりクリスマスに時計が遅れたりした、お世辞にもスマートとは言えなかった彼らが、なぜ突然…

今回は関ジャニ∞のラブソングだけでセットリストを作成し、それを元に「関ジャニくん」という架空の人物とその人生を勝手に創り上げ、関ジャニくんが大人の恋愛に至るまでについて考察していこうと思います。

また、先に述べた“メンバーの平均年齢上昇に伴って曲の中の彼ら(=関ジャニくん)も大人になった“という考えに基づき、曲のリリース年と共に関ジャニくんの年齢は上がるのかどうかも同時に見ていこうと思います。

 

始める前に…

テーマを決めたところで手始めにざっくりと分類を分けていったのですが、関ジャニ∞のラブソングはあまりにも玉砕が多い。玉砕で更にカテゴライズ出来るくらい玉砕しとります。もしかして一生結婚出来ないんじゃ……?という一抹の不安すら過ぎるほどです。他のグループのラブソングの割合まで気になり始めてきました。

そして調査をするにあたり(ざっと)とった統計によると、関ジャニ∞は春に出会って別れて笑って泣いて、夏はちょっと恋愛しつつ仲間と盛り上がり、秋は消息不明、冬に1年分の恋をまとめてしていました。(高確率で失恋)

一気にまとめてやっちゃう癖はここから来てるんでしょうか。というか秋はどこにおんねん。

 

 

最初の彼女(20代前半〜社会人)

最初は関ジャニ∞的王道のThe・片想い〜女の子のおしりばっか追っかけてます〜系の恋愛です。

この時の年齢は大学生くらい。あんまり学生のイメージはありませんが、かと言って社会人感もない関ジャニくん。(そこはかとないニート感……)

この頃の関ジャニくんの良いところは、めげない所。どれだけ冷たくされても、深夜2時のお迎えコールも、とどめさすドタキャンも、しょげたりしないのです。改めて書くとメンタル強すぎてジワジワきますが、とにかく一途で可愛い。そのうち女の子が関ジャニくんの一途さに負けて、お付き合いが始まります。

しかし、せっかく無事に付き合えたのにも関わらず、関ジャニくんは彼女の誕生日を間違えてしまいます。好きな子のたった一言でグルメガイドを読み漁り、その子の大好物を並べ、全額持ってあげたら「紳士ぶってウケる」と言われるような空回りの権化的な関ジャニくん。サプライズで花束まで用意したのに期待の笑顔はドン引き、彼女を追っかけた先でコケて、チャリンコをドミノ倒しにしてしまうというやらかしっぷり。多分付き合って初めての誕生日で緊張してたんだと思います。

このように付き合う前も後もドタバタの2人ですが、相合傘でKISSするために色々計画して狙うのに全然できなかったり、喧嘩して別れようと言われかけても思わずキスで止めたりしながら、何だかんだで長く続きます。

クリスマスにはどんな入念な準備もぶっ飛ばす、時計が30分遅れているという尋常じゃないハプニング。例え2年、3年と長く付き合っていても、関ジャニくんのやらかし癖は治らないと思います。彼女はちょっと怒ってるけど関ジャニくんは楽しそうな図が2人のテンプレです。

しかし、2人が社会人になるタイミングで段々と雲行きが怪しくなっていきます。新卒で仕事に慣れることに手一杯になってしまい、徐々にすれ違っていく2人。昔は早とちりしてでもサプライズしていた誕生日も、今やバースデーコールを鳴らす余裕すらなくなってしまいました。こんなことで終わって欲しくはありませんが、まだ若い2人なのでここで限界を迎え、破局してしまいます。END

 

という訳で1人目の彼女とのセットリストはこんな感じでした。

  • ローリング·コースター(2009)
  • イッツ マイ ソウル(2007)
  • Speedy Wonder(2007)
  • アカイシンキロウ(2009)
  • 一秒KISS(2009)
  • キミへのキャロル(2015)
  • Sorry Sorry love(2013)

 

最初というのもあって、とにかく関ジャニのラブソング∞における王道を意識して作りました。私たちの関ジャニ∞のイメージってこんな感じですよね。

余談ですが、キミキャロと少し悩んだWinter pop(2014)でも関ジャニくんはしれっとサプライズ失敗してます。(彼女を待たせてはいますが待ち合わせには間に合っているし、背伸びしたお店まで準備できているのでこの頃の関ジャニくんとはリンクしていないと判断しました。)

そしてやはり古い曲(=関ジャニ∞が若い時の曲)が多めです。

 

2人目の彼女(20代後半〜30代)

次に出会う人は少し抜けていて、関ジャニくんをよく心配させていますが、夢を持つ凛々しい女性です。初めは傍にいる2人ですが、図らずも遠距離恋愛をする事になってしまいます。

社会人として生き始めていく中で夢を持ち、夢追い人として出会った2人は、互いの夢を尊重しながらも想い合い、遠距離恋愛でも長続きします。関ジャニくんはいつかきっと相応しい俺になったら彼女をかっさらいに行くつもりで、夜な夜なしてる長電話の切ない沈黙を愛おしく思っています。

クリスマスには必ず会いに行って、いつもより長くキスしたり、いつもより強く抱き合います。そして遂に念願の同棲開始。おめでとう!久しぶりに会ってみたら少し痩せてた関ジャニくんを心配し、豪勢な料理を作る彼女。2人で描いた淡い“夢“を永遠と呼ぶから……と思いきや、幸せな時間は長くは続かず「互いの夢」か「2人でいること」のどちらかを選択しなければならない時が来てしまいます。

大人になって出会った2人でしたが、夢を追いながらも恋をしていた時間は2人にとっての青春でした。別れ話は穏やかに、綺麗に済みますがお互い1人になって泣くんですよ〜〜〜(T_T)自分の妄想で思わず泣くオタク

「好き」どころでは足りないほどの想いがあるけれど、この別れが互いの夢の為であり、2人の為であることを確かめるように、最後に困らせるように長いキスをして、お互い違う手に抱かれてもブレずに生きろよと約束をして、涙をこらえて街を出ます……

ラ・ラ・ランドかよと思った人、そうです。完全にラ・ラ・ランドです。2人は恋人同士でありながら、夢追い人同士の戦友のような関係でもありました。この恋はきっと2人の中で永遠に残るはずです。恋人同士じゃなくなっても、遠く離れても、お互いがお互いにとって特別な存在であることに変わりはありません。END

 

2人目の彼女とのセットリストです。

  • cinematic(2009)
  • あなたへ(2013)
  • どんなに離れてたって傍にいるから(2009)
  • 10年後の今日の日も(2004)
  • Merry Go Round(2012)
  • 青春ノスタルジー(2013)

 

cinematicにただならない哀愁を感じるのは私だけでしょうか。お互い想い合っていて幸せなはずなのに、メロディからは何か不吉な予感がします。そのイメージが強すぎるあまり2人を引き裂かずにはいられませんでした。しかしながらその効果もあって、今回の恋愛では恋愛偏差値のみならず人生において大事な偏差値も爆上がりしているはずです。

セットリストに関しても、前回と比べて2010年代の曲が増えてきました。やはり曲とともに関ジャニくんの年齢も上がっているように感じます。

 

 

3人目の彼女(30代〜)

気づけばすっかり大人になっていた関ジャニくん。前回の恋愛も然り、歳を重ねていく中で想像通りにならないことも沢山経験してきた関ジャニくんでしたが、ある日突然、素敵予想外な人と出会います。

その人は関ジャニくんにも負けないほどに元気で明るい人。じっとしてるだけなんて色んなことを損してると思うような、退屈はどっかに捨ててきちゃうような人です。自分と似ているようでどこか違う彼女に、関ジャニくんはどんどん恋に落ちてゆきます。今までしてきた恋は全部恋に似た別のもののような気がしてしまうほど、彼女との出会いに“運命“を感じているのです。

これまでの恋愛をコントラスト的だとするならば、今回はグラデーション。形式的に告白やデートをするのではなく、なんでもない時間を2人で過ごしていく中でお互いの気持ちを確かめ合っていきます。

改まって想いを口にしたことはありませんでしたが、2人ともお互いの気持ちは理解していました。そんな時に一緒に飲みに入ったバーで、関ジャニくんと彼女の瞳が合わさって……。出会った時から呆れるほどにお互いのことが好きでそれを知っていたのですから、特別な言葉は要りません。こうしてゆっくりと流れるように結ばれた2人は、同じ季節を何度も迎える中で笑い合い、ぬくもりを分かち合っていきます。そして夜風が優しい何気ないある日、「ありがとう」が増えるように、同じ未来を見つめ、歩幅を合わせて歩き出すのです。プロポーズの言葉は「ずっとそばにおってくれへん?」でしょうか。これからさらに愉快で素敵なBrand new dayが2人を待っているはずです。結婚おめでとう!END

 

最後の彼女とのセットリストです。

  • EJ☆コースター(2014)
  • エネルギー(2007)
  • Faaaaall In Love(2019)
  • Street Blues(2017)
  • Winter Love Song(2016)
  • ナイナイアイラブユー(2015)

 

という訳で、無事にStreet Bluesに辿り着いて結婚まですることが出来ました。前回かなりビターなエンドを迎えたので初手にEJ☆コースターを持ってくることに少し悩みましたが、関ジャニ∞の根底にある「明るさと楽しさ」は捨てずに大人になって欲しいという願いも込めてこのセットリストにしました。

また、今回のセットリストはエネルギー以外の全ての楽曲が2010年代のものとなっています。つまり、関ジャニくんと楽曲リリース当時の関ジャニ∞の年齢(今回で言うと30代)は、ほとんどリンクしていることになります。

 

おわりに

最後に出会った彼女とは言葉も要らないような恋愛をしましたが、形式に囚われず言葉の要らない関係が大人だとするのならば、関ジャニくんは“大人の恋愛“を達成したことになります。最初に感じた「どのような流れで大人の恋愛をするようになったのか」という疑問に対する1つの答えが出せたのではないでしょうか。

そして“メンバーの平均年齢上昇に伴って曲の中の彼らも大人になる説“も、立証と言って良いと思われる結果になりました。

しかし研究を通して、2000年代のラブソングは20代前半、2013〜2015年のラブソングは10代の学生(特に高校生)、2016年以降はアラサー〜30代の雰囲気を感じる曲が多く、2000年代から2010年代の楽曲の間で年齢の逆転現象が起きていることが発覚しました。

 

ちなみに今回は「恋人」だけにフォーカスを当てて考えていきましたが、

高校入学したばかりの頃にジャン負けで入った図書委員の先輩を好きになったはいいけど、先輩は同じクラスの野球部の主将が好きで放課後も窓から練習を眺めていて、その横顔を見つめることしか出来ない関ジャニくん-クラゲ(2013)

そのまま学年が上がって同じクラスの女の子を好きになるも、その子は1ミリも好意に気づいてない上に関ジャニくんのことをマジで何とも思っておらず、彼女の適当な発言に振り回されるだけ振り回されて玉砕する関ジャニくん-言ったじゃないか(2014)

というのも考えていました。これに関しても私の感じた逆転現象が当てはまっています。

“メンバーの平均年齢上昇に伴って曲の中の彼らも大人になる説“は立証されましたが、その説に基づいて考えた時に2013〜2015年で起こる年齢の逆転現象が気になる。という結果になりました。

 

また、ラブソングの系統を分けていたらフロマリやマスピのような“爆モテ遊び人ソング“も沢山あったので、「アイドル」のキラキラを魅せることも全然出来るのに敢えて玉砕しまくる関ジャニ∞に頭が下がりました。

他の方の考えた「関ジャニくん」の人生も見てみたいので、皆さん気軽にやってみて欲しいなと思います。自担とゴールインするまでのセトリを勝手に考えてみた、みたいなのも楽しいですよね。

 

初めてはてブロを書いたので果たしてこれがどんな風に読んでいただけるのか想像もつきませんが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

また書いてみたいなと思っているのでいつか、また…。

関パニを数える【しま】

こんにちわ、又はこんばんわ。しまと申します。

この度、二年ぶりに関ジャニ∞自由研究発表会が催されると聞きつけ懲りずにやってまいりました。
二年前は頭の中で資料を組み立てられるモノを書いたのですが、今回はぜひ手元に自分の気に入った形でデータで残したいと思い自分なりに数を数えました。ピボットテーブルが好きな人間です!

それでは、お時間ある時に呑気に読んでもらえれば幸いです。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。